携帯の音声と電波

携帯電話で扱われている音声データは、音楽再生のそれとは異なり、広範囲に及ぶ信号ではないと言えるでしょう。要は、会話を成り立たせるために必要な範囲に絞った音声信号を発信、受信しているのです。携帯電話のコーテックはこのような仕組みで作られています。音声の信号は連続しているため、送信の遅延は一定内に収められなければなりません。 仮に遅延が一定以上に大きくなると、音声が途切れることになります。アナログ方式であれば、音声信号をそのまま送信しているので関係ありませんが、デメリットも存在します。信号が伝送路を占有しつづけるため、電波の利用効率が良くないのです。 それに対してデジタル方式は、音声がデジタルデータに変換されると、そのデータが圧縮され、短い時間で送信されるようになります。その「時間」はフレームと言われるもので、フレームごとに音声を区切り、送信します。送信に要する時間は、データを圧縮している分、フレーム時間と比較して短いのが特徴です。このため、同じ周波数の中で、複数の端末がフレーム時聞を分けあって送信することで、アナログ方式を遥に上回る数の端末が同時に通信できるようになるのです。 フレーム当たりのデジタルデータを圧縮するということは、フレームをより多く分割することを意味するので、理論上は同じ周波数を使う端末の数を増加させることが可能です。例えばデジタルデータを半分のサイズにすると、2倍の数の端末が、同時に1つのフレームを使って通信できます。いわゆるハーフレートという技術です。元々は音声データなので、利用者がフレーム時間の音声を話し切ることで初めて、フレームを作成することができるようです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です